CPソリューションズ株式会社の社名の由来
CPソリューションズは、Cherokee Partnersの頭文字をとっています。CPソリューションズの活動は、Cherokee Partners Association というコンソーシアムによるコンサルティング業務として出発しました。
Cherokee はアメリカインディアンの種族の名前ですが、アメリカン・モーターズ (AMC)が1974年に発表した四輪駆動方式のSUVの名称に ”Jeep Cherokee ”として採用されています。
コンサルティング業務に関して、米国の有名なマーケティング戦略家であるジャック・トラウト(Jack Trout)はその著書の中で次のエピソードによりコンサルタントを痛烈に批判しており、そのエピソードの中に Jeep Cherokee が登場してきます。
私たちはコンサルティング業務を行うにあたって、自戒の念を込めて、あえてこのエピソードに登場するコンサルタントの乗る自動車の名前をコンソーシアムの名前に採用した次第です。
以下に、ジャック・トラウトの書いたエピソードを紹介します。
◆ 羊飼いとコンサルタントの心温まる?エピソード ◆
羊飼い広い牧場で羊の大群を管理している羊飼いが、はるか向こうから突然まっさらのジープ・チェロキーが砂塵を上げてこちらに向かってくるのに気づく。運転している若者は、ブリオーニのスーツ、グッチの靴、レイバンのサングラス、サンローランのタイをしている。彼は窓から身を乗り出して、こういう。「ここにいったい何匹の羊がいるのか、正確なところを僕がアテたら、一匹くれるかね。」羊飼いはヤッピーを見、草を食べている羊の大群を見て、静かに返事する。「いいよ。」ヤッピーは車を止め、ノートパソコンを取り出し、それに携帯をつなぎ、ネットでNASAのページを呼び出し、GPS衛星のナビを利用して、この地域一帯をスキャンし、データベースを拡げ、複雑な公式を使うエクセルを開く。最後に彼は、ハイテク小型プリンターを出して、五十ページのリポートを印刷し、「一五八六匹いるね」という。「その通りだ、では一匹差し上げよう。」若者が一匹選んで、その羊をチェロキーに乗せるのを見ていた羊飼いは、こういう。「あんたのビジネスが何か、私が正確に答えられたら、その羊を返してもらえますかね。」「オーケー、当然だ。」「コンサルタントでしょう。」「その通り、でもどうしてわかったんだね。」「第一に、誰も呼んでいないのに、あんたはここへやってきた。第二に、私がすでに知っていることを答えるのに、報酬を要求した。第三に、しかも私のビジネスについては何もご存じでない。あんたがいま選んだのは、羊ではなくて、私の犬だよ。」
ジャック・トラウト 島田陽介 訳 「大失敗」 ダイヤモンド社 2003年
(BIG BRANDS BIG TROUBLE by Jack Trout, John Wiley & Sons, Inc. 2001)
<閉じる>